こんにちは、ジジです。
楽しみにしていた家族旅行の日がやってきました。
今回の目的地は、美しい山と湖を眺めながら入浴できる「絶景温泉」です。
ジジは旅行雑誌を片手に、ももちゃんと猫のくくちゃんへ自信満々に宣言しました。
「目的地は絶景温泉!計画は完璧だ!」
ももちゃんは大喜びで拍手しています。
ところが、くくちゃんだけは何かを企んでいるような顔をしていました。
ジジが荷物を積んでいる間に…
ジジは旅行バッグや着替えを車へ積み込みます。
その間に、くくちゃんは車の中へ忍び込み、ナビの画面へ手を伸ばしました。
ナビに登録されていた目的地は、もちろん「絶景温泉」です。
ところが、くくちゃんが肉球で画面を操作すると、目的地が別の場所へ変更されてしまいました。
画面には、大きな魚のマークが表示されています。
「こっちのほうが絶景ニャ…」
くくちゃんは満足そうな顔です。
何も知らないジジは荷物を積み終え、いよいよ車を出発させました。
完璧すぎる不思議なルート
車が走り始めると、ナビが案内を始めました。
「次を右です」
ジジはハンドルを握りながら、得意そうに言います。
「さすが完璧なルート!」
ももちゃんも、後ろの席で楽しそうにしています。
しかし、道路を進むにつれて、少しずつ様子がおかしくなってきました。
道沿いの案内標識に描かれているのは、温泉マークではなく魚のマークばかり。
それでもジジは、自分の旅行計画を信じています。
「きっと海が見える温泉なんだな」
くくちゃんはペットキャリーの中で、うれしそうにニヤニヤしていました。
到着したのは絶景温泉ではなく…
しばらくすると、ナビから目的地への到着を知らせる音声が流れました。
「目的地に到着しました」
ジジが車を降りて目の前を見ると、そこには温泉旅館ではなく、大きな魚市場がありました。
巨大なマグロやカニの看板が並び、市場の中からは元気な声が聞こえてきます。
驚いたジジは叫びました。
「温泉はどこ!?」
ももちゃんがナビを指さしています。
ナビの画面には、確かに魚のマークと「到着しました」の文字が表示されていました。
くくちゃんが見たかった絶景
魚市場へ入ると、新鮮なお刺身やカニ、エビ、イクラなど、おいしそうな海の幸がずらりと並んでいました。
その中心には、驚くほど大きな舟盛りがあります。
そして、舟盛りの後ろには、魚のはちまきを巻いたくくちゃんが座っていました。
「海鮮の絶景ニャ!」
これが、くくちゃんの見たかった「絶景」だったようです。
温泉を楽しみにしていたジジは、あまりの衝撃に後ろへ倒れそうになります。
その隣で、ももちゃんは大笑いです。
温泉の代わりに海鮮鍋
目的地は間違ってしまいましたが、せっかく魚市場まで来たので、三人は海鮮料理を食べることにしました。
カニやエビ、貝がたっぷり入った海鮮鍋から、おいしそうな湯気が立ち上ります。
鍋を食べていると、ジジの顔もだんだん温かくなってきました。
「まあ……顔は温泉みたいにポカポカだ」
ももちゃんも、おいしい海鮮料理を食べて大満足です。
「旅行、大成功!」
くくちゃんは得意そうに片手を上げました。
「計画どおりニャ!」
ジジの完璧な旅行計画は、くくちゃんによって見事に乗っ取られてしまいました。
出発前にはナビの目的地を確認しよう
今回、ジジたちは温泉ではなく魚市場へ到着してしまいましたが、みんなで楽しい思い出を作ることができました。
旅行では、予定どおりに進まないこともあります。
そんな出来事も、後から振り返れば楽しい思い出になるかもしれません。
ただし、車で出発するときは、ナビに正しい目的地が登録されているか確認しましょう。
ナビを操作するときは、必ず出発前か、安全な場所へ停車してから行ってください。
そして、猫がいるご家庭では、くくちゃんのように目的地を勝手に変更されないように注意しましょう。
皆さんなら、絶景温泉と新鮮な魚市場、どちらへ行ってみたいですか?


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